私 と カ メ ラ           Home Pageへ

 私(Vic Ohashi)は、神奈川県にて新たな人生を開拓中の好奇心だけは旺盛な元サラリーマンで、
 家内と2女のデミちゃん(ミニチュアダックスフント)の3人?家族です。

 私の本名は 大橋克人なのですが、サラリーマン時代に海外で仕事をする時間が長く、欧米人に
 とって発音が難しすぎるファーストネームであったため、「VIC」というニックネームでコミュニケーショ
 ンを取っていた名残で、現在もそれを使っているわけです。

 日本語では発音が一緒なので、某カメラ量販店と混同されることがありますが、あちらは頭がB
 あり、私はカメラ好きではありますが、決して量販店の回し物ではありません!?

 生来物を作る事が大好きなため、ラジオ、オーディオ機器、天体観測器材などの製作、そして日曜
 大工などを趣味と実益を兼ねてやってきており、現在は主として日曜大工を応援するサイトの運
 営に力を入れています。

写真に関しては撮影はともかくとして、カメラというメカニズムに大変興味を持っており、我が家には新旧取り混ぜて20数台のカメラが転がっていますが、一般に人気の高いカメラよりも独自性の高い機構を有している物が多いのも、そういったメカキチがなせる結果かもしれません。

私が始めてピンホールによる映像を記憶しているのは小学校2-3年の頃ではないかと思います。 その当時はどこの家も似たり寄ったりで、戦争の疲弊が未だ残っており大変貧しく、薄い壁で隣同士が仕切られたハモニカ長屋(当時はそう呼んでいた。)に住んでいました。
障子の向こう側には節穴だらけでたて付けの悪い雨戸という構造で、隙間だらけのため冬には寒くてどうしようもなかったのを覚えています。

その雨戸にあいた節穴から指す光が障子にぼんやりと但し逆さの映像を写している事を発見し、外を誰かが通過するとなにやらもやもやと映像が動くこともそして外を動く方向と反対に移動することにも気がつきました。

 その原理を使うピンホールカメラについては、中学1年生のときに、ボール紙で作った折畳式のカメラを自作してい
 ます。 使用したフィルムは白黒のボルタ判で、1枚ずつ切ってロールフィルム裏紙で作ったフィルムケースに収め
 ていました。  蛇腹をやはりロールフィルム裏紙で作り、撮影しないときには薄く折りたためるようにしたもので、
 折り畳み後の厚みは数mmになります。 

 ピンホールはトタン板に針で穴をあけたもので、現在残っていませんがチューリップやコケシの写真を撮って感激し
 た記憶があります。  ダークバッグなど持っておりませんでしたので、同じカメラを複数作り撮影枚数が1枚だけと
 いう問題を解決していました。  (左の写真はその復刻版です。)

また缶ジュースの空き缶の底にピンホールをあけ、もう一方は切り抜いて自作ボール紙製フィルムホルダーをはめ込んだものを、望遠ピンホールカメラとして作っています。  この場合はフィルムホルダーだけを交換して複数枚の撮影が可能になるようにしましたが、内面反射に悩まされてまともな写真が撮れなかったことを覚えています。

以上は中学生時代の話でその後ピンホール写真からは長く遠ざかっていましたが、ディジタルカメラの登場でゆくゆくは銀塩写真は消えてゆくだろうと考え、銀塩写真の原点としてのピンホールカメラを作りながら、何らかの記録を残したいと2003年から拘りのあるピンホールカメラを作ってゆこうとスタートしました。

現在までに35mm 6 x 9判35mm 6 x 6判ステレオ38mm45mmニコン1眼レフ用20mm28mm
ライカMマウント用が完成し、今後の予定としては4 x 5判5 x 7判アオリ付きピンホールカメラ360度パノラマピンホールカメラA4判印画紙タイプ電子シャッター付きのカメラなどを作ってゆきたいと考えてい
ます。    (右は今までに作ったピンホールカメラ。)

目標としてはただ写るだけならば簡単に出来るかもしれないが、出来るだけ使いやすくより普通のカメラに近い機
構を入れながら、手工具だけで作ってやろう!という点にあります。 従ってフィルム巻上げ機構やシャッター、ファ
インダーも自作の範疇に入れるのを大原則としています。(35mm判を除く)

生命線の部品であるピンホールも現在ではレーザーやエッチング技術で作った極めて精度の高いものが存在しますが、その名のとおり針を刺して作る方法でどこまで性能の向上が出来るかも目標のひとつで、アルミ板でスタートしたピンホールも長期間の安定性を考えて銅板そしてステンレス板へと変わりつつあります。

 それにしても皆さんも申されるとおり、ピンホールで撮影した映像の言葉では簡単に表現しにくい独特の味わいに
 は完全に虜となっています。

 そしてこよなく銀塩写真を愛する私としては、手元の完全マニュアルカメラ群(電池がなくても撮影可能)と共に、
 場合によっては露出計が無くてもまともに見られる写真を撮れるぞ!!なんていう少々臍の曲がった密かな楽し
 みも含めて、感光乳剤が全く入手不能になるまで良きパートナーとなるであろうと考えています。




Copyright (C) 2001-2011, Vic Ohashi All rights reserved.