各種機構           Home Pageへ

暗箱に針穴を取り付けその反対側に感光材料を入れただけでもピンホール写真は取れるし、そのやり方を批判する気はさらさらないのですが、人の欲は(VIic Ohashiは!かも知れないが?)限りないもので、少しでも効率よく撮影したいと思うものです。

最近のカメラはそれが行過ぎてしまって逆に私にとって面白くなくなってきているのですが、プリミティブそのもののピンホールカメラには、そこを何とかしてやろうという意欲が湧いてきます。

ここではアマチュアが身近にある工具を使って出来る範囲のより効率よく撮影する追加機構について触れたいと思っています。

それらの機構をあると便利な順に列挙してみますが、随時私が自作したものをご紹介いたします。

ファインダー
これは撮影する画面を確認するためのものですが、完全自作する方法と市販のファインダーを流用する方法とがあります。 これがないといったい被写体がどのように撮影されるのか判りませんし、構図を整えるのも難しくなります。

一般のカメラのような複雑な光学系を使ったものは製作困難ですが、スポーツファインダー形式でしたら製作も簡単ですので、ボール紙製や菓子箱で作ったカメラでも追加すると、山勘撮影を防止できます。


三脚取り付けネジ穴
これは機構と呼ぶのは大げさかもしれませんが、ピンホールカメラは三脚にしっかり固定して使いたいのでかなり必要度が高いと思います。

ネジ穴は規格化されていますから、それを知っていれば難しいことはありません。 カメラ本体を板で作る場合には是非とも組み込んでおきたいものです。


シャッター
自作ピンホールカメラのシャッターは、ピンホールを何かで塞ぐという方法が大半ですが、高感度のフィルム(現在白黒でISO 3200まである。)を使うとスローシャッターのピンホールカメラとはいっても晴天下で1秒以下の露出で充分なんてことがありえます。 そうなるとピンホール部分を何かで塞ぐ方法では露出時間の誤差やシャッターブレの原因になるでしょうし、ステレオ写真を撮ろうと思ったら、左右の露出を揃えるのも難しくなります。  シャッターは複雑で精巧に作らないとならないメカニズムで敷居は高いですが、そんな理由から出来れば組み込みこみたいところです。


フィルム巻上げ機構
35mmフィルムやブローニーフィルムを使う場合、フィルムの巻き上げ機構は何とかして作らないと使い勝手は極端に悪くなります。 その昔私は35mmフィルムを1画面分切断してカメラに装填し撮影したことがありますが、それはもう非効率の典型のような撮りかたです。
ジャンクのカメラのボディーを流用する方法やブローニーフィルムの場合フィルムバックを購入して使う手もありますが、何とか自作する手があり、特にブローニフィルムの場合撮影枚数の確認を含めて比較的簡単に作れます。




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