例えば35mmフィルムで撮影するのと(実画面 36 x 24mm)、ブローニーフィルムで6 x 9判(実画面84 x 56mm)で撮影するのとでは、画面の面積比は5.4倍の違いが出てくる。 ピンホールで出来る実映像は大きめでも、大きな画面にはより多くのピンホール映像が取り込めることになるから、シャープネスは大幅に改善できる。 大きな印画紙でピンホール写真を撮ろうとする考え方は、正にこの原理を用いている。 逆にどれほど解像度が高くても元々の大きさが小さいデジカメ用の撮像素子は、ピンホール写真においてはその高い解像度を生かすことは不可能である。