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切断した本体内層部分の材料。 総てアガチス材を使っています。
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撮影画面枠と隔壁3枚を接着。 ハタ金で密着度をアップしています。
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隔壁固着後内層底板を接着。 これだけハタ金を使うのは少々オーバーな感じがしますが!
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密着度を上げたため組み上げ後の寸法誤差は0.2mm以内です。
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撮影枠の内側反射防止のため斜めに削った所のアップですが、これが結構大変でした。
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更に内層前板を接着。 ハタ金以外にクランプまで登場!
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前板接着が終わり薄板の貼り合わせにもかかわらず撓みにも随分強くなってきました。
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内層底のスペーサーを貼り付け。 これだけ12mmシナ合板です。
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ここまでの作業時間が10時間以上。 一つ一つ組立てながら寸法の肥大化を修正しているのと接着剤乾燥後に次のステップに入れるためです。 肥大化の原因の一つは接着剤の厚みで、クランプやハタ金で密着させても重ねるたびにサイズは大きくなりますから、その分削らないとなりません。 このあと金属部品の取り付けになります。
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購入したエポキシ樹脂系接着剤。 なんと8時間硬化型!でした。
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この部分に使うフィルム押さえを除く金属部品。 巻き取り軸の詳細は前作を参照ください。
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スプール押さえ板に蝶番と銅リベットを接着。 硬化のために結局1晩寝かしました。
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巻き取り軸の固定も小さなアルミの巻取り軸ストッパーをエポキシで接着で対応しています。
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スプールゆるみ止めは0.3mm燐青銅板を切って折り曲げて作りました。 これもエポキシで接着します。
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スプール押さえとスプール受けを本体に接着した所です。 これでまた10時間寝かせました。
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接着の終了したスプール押さえ(フィルム緩み止め)とスプール受け。
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巻き取り側のスプール受けでこれを底側からスプリングで押してやります。
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後では塗りにくい部分をつや消し黒で塗りつぶし、底板を貼りました。
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側板2枚と上板を貼り付けましたが、隙間が出ないようずれないように貼り合わせるのは大変。
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フィルムガイドレールの貼付けを除き、本体内装部分の組立てが終わりました。 底の中央に三脚固定用のアルミ板も埋 め込みエポキシで固めてあります。 エポキシの硬化速度のせいで今週ここまでに20時間以上掛かっています。
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一応確認のためスプリングを挿し込んでハタ金で仮に押さえ、フィルム・空スプールを装てんしてみました。 平行性や直 角性に問題なくスムーズに巻き上がるようです。 組立て後の寸法は設計値に対し0.2-0.3mm大きめとなっています。
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PET板を細く切ってボンドG17クリヤーでフィルムガイドレール4本を貼り付けました。 若干はみ出た接着剤は塗料シンナーで落としました。
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右側がレール部分のクローズアップ。レールの下地の塗料を削ったためちょっと汚らしいですが、機能的には問題ありません。
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0.3mmの燐青銅板を4mm幅に切断したものを2本。 これが逆転防止装置の部品です。
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先端の一方は巻き取り軸に密着するよう丸めてあります。
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巻き取り軸に2本の板バネを引っ掛けてバネとバネの重なった所(矢印の先)を半田付けし2本のバネを接続します。
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巻き込みやすいようにカールの癖を強く付け組立て準備に入ります。
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外層上板にバネを嵌め込み木工ボンドを塗り、巻き取り軸にはエポキシを塗りつけた後、スプリングを軸に嵌め込みながら外層上板を接着。 ハタ金で締め付けました。 エポキシ部分を加熱して隙間に沁みこませ、10時間放置。
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巻き取り軸の先はこのようになっています。 エポキシでの接着もうまく出来たようです。
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古いテープレコーダーに付いていたツマミを巻き取りツマミとして使いました。 後で適当な色に塗るつもりです。
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こちらはスポーツファインダーの枠が出来上がったところ。 これだけでは判りませんが折りたたみ構造にするつもりでいます。 材料は2mmの真鍮丸棒。
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3個所半田付けしたところ。 実は中央部は短い真鍮棒を挟んで半田付けしてあります。 この方が強度が取れやすいと考えたからです。
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バックテンション(ブレーキ)を掛ける部分は0.4mm厚の燐青銅板を切ってこのように曲げて作りました。 そしてエポキシで本体右の内側の面に貼り付けています。
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内部のからくり部分は総て完成。 この写真にはないファインダーを含めいよいよ外層部分を貼り付ける所まで来ました。
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外層部分貼り付け準備。 底板は三脚座のアルミ板突出部分を掘り込んでから貼ります。 左右の穴にはスプリングを嵌め込んで底板を固定します。
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底板、側板2枚を一度に貼り合せたのでご覧のように手持ちのハタ金全部を使っています。
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裏ブタの枠をご覧のように現物合せで貼り合せています。 はみ出た木工ボンドが本体につかないようサランラップを被せてから接着しています。
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次に前板を貼りました。 継ぎ目に隙間が出来ると見苦しいのでハタ金を沢山使っています。
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裏ブタ枠に裏ブタを接着している所で、これも変なゆがみが出ないよう現物合わせとしており、本体に木工ボンドが附着しないようサランラップで保護してあります。
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こうして本体の箱が組みあがりました。 ここまでで6時間以上を費やしています。
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箱に丸みをつける一次研磨はカンナで粗削りした後替刃式木工ヤスリ(お気に入りのNTドレッサー M-20GP)で目的とする形にしました。 更に塗装前に仕上研磨を#400のペーパーでやります。
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ファインダーを構成する部材。 2mm厚アルミ板の台座と見口、0.4mm厚燐青銅板、12mmの小さな蝶番と既に作ったフレームから成り立っています。
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台座のひとつを本体上面の中央にエポキシ接着剤で貼り付けました。
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もうひとつの台座には見口が蝶番を介して取り付きますので、エポキシ接着剤で貼っています。 これで6時間寝かせます。
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その間にシャッターにステレオ ←→ シングル切替レバーを0.4mm真鍮板から切り出し、成形して取り付けました。 これはシングルの状態でシャッター羽根を覆いピンホールには光が入りません。
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こちらはステレオモードでシャッター羽根を覆っていませんからピンホールを通して露出が与えられます。 なにやらヤスリの跡の反射で見苦しいですが、無光沢の黒で塗れば綺麗になります。
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見口を貼った後ろの方の台座もエポキシ接着剤で本体上面に固定し、ファインダー枠をこのように落とし込みます。 見口は蝶番で右側に折り畳めます。
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その上から燐青銅板で作った押さえ板をネジ止めしました。 これでファインダー枠は使用位置か収納位置の何れかに収まりぶらぶらしなくなります。
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前から見たファインダーを開いた所です。
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こちらは後ろから見た様子です。
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折り畳むには見口を前のほうに倒します。
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次にファインダー枠を後ろに倒しご覧のように裏ブタに沿って収まりますので、使用しないときにかさばらなくなります。
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前蓋の枠を組立てたが、あったはずのアガチスの棒が見つからず横の棒は朴の棒にて組み上げました。
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左上に出るステレオ、シングル切替レバーが出る部分をヤスリで削りました。 ご覧のように現物合せのかなりいい加減な加工です。 中央の逆三角形部分はストッパーとして働きます。
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こちらはケーブルレリーズのソケットで、M4のナットをディスクグラインダーで削り厚みと外形を小さくして埋め込みエポキシ接着剤で固定してあります。 これも現物合わせです。
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そのケーブルレリーズソケットを外側から見たところ。 前の写真ほど見苦しくなくなっています。
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ピンホール板をシャッター座板裏側に瞬間接着剤で固定しました。 ピンホール板の作り方は前作のこちらをご覧下さい。 針穴の直径は0.2mmで、焦点距離が35mmですから F値は 1: 175ということになります。
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ボディー前側のシャッターユニットを取り付けると当たる部分を座繰りました。 これもほぼ現物合せです。 またネジ止めの下穴もあけました。
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前カバー枠とシャッターユニットを本体に仮固定しシャッターの作動を確認している所です。 ケーブルレリーズの取り付けがちょっとやりにくい以外は問題なし。
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ということでシャッターユニットを完全分解してつや消し黒のスプレー塗料を塗り再組立てしましたが前述のようにシャッターセクターがスムーズに動かないので、シャッターセクター右端の浮きを押さえることで解決しました。
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前カバーの前板を貼り付けました。 今回ハタ金を使うのはこれが最後でしょう。
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前カバーの穴あけと一次成形を施しました。 木工ヤスリだけで気長に丹念に仕上げています。
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裏蓋とフィルム圧板となる、1.5mm厚のエポキシ系プリント基板に撮影枚数確認の窓をあけました。
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裏蓋内側には3mm厚のスポンジテープを貼り付けその他の部分をつや消し黒で塗りつぶしました。
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フィルム圧板を所定の位置に載せて最終確認の後に蓋に貼ったスポンジテープにG17を塗ってそっと蓋を被せます。
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蓋を本体に十分押し付けたらそっと外してフィルム圧板の貼り付け終了。 数時間放置し完全硬化を待ちました。
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組立て終了した2号機のステレオピンホールカメラ。 前カバーに小さなフードが付きますがそれは塗装後で、これで試写 に入れます。
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1号機とのツーショット。 本体の高さ奥行きは全く同じで横幅が広がっています。 さあこれを何色で塗りましょうか? それが問題でまだ決めかねています。
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早速テスト撮影しました。 これらの写真はステレオ写真になっていますが、ピンホール写真ライブラリーでご覧になれます。 左右の露出も良く揃っておりピンホールは良好な状態であることを確認できました。 勿論迷光の侵入やシャッターの不具合もありませんでした。 強いて問題といえばステレオとシングル写真をミックスして撮影すると撮影枚数がどうなっているのか判らなくなる可能性がある程度です。 6 x 6判という正方形はフレーミングに違った感覚を要求しますが、これはこれで又楽しいものです。
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